【書類選考】採用担当者にウケる履歴書の書き方

藤田です。

何度も言いますが面接は企業とあなたとのフィッティング作業です。上手にフィッティングができれば、大抵の企業は入れます。

もちろん企業は様々な思惑の元に動いていますから、100%というわけではありません。100%こうすれば通るという方法など存在しません。

ただ通過する確立を高めることは出来ます。

今回は書類選考を突破する為の履歴書の書き方についてお話していきます。

書類選考を突破する履歴書の書き方

書類選考を突破する履歴書の書き方と言うタイトルを付けていますが、実のところ、履歴書に関してはそこまで神経質になる必要はありません。

むしろ現在の中途採用の選考では、履歴書よりも職務経歴書に重点がうつっています。ですので職務経歴書を書く時のように神経質になる必要はありません。

履歴書の位置づけとしてはこれまでの経歴と簡単な概要くらいに思って頂ければ結構です。

ですが、油断は行けません。意外と盲点になるのですが、履歴書もしっかりと見られていますから。では履歴書を書く上でどんな点に注意して書けば良いのか。今回はそんなお話をしていきます。

採用担当者が履歴書で知りたいのは学歴と職歴

まず採用担当者が履歴書で見ているのは、学歴と職歴だということを意識してください。もちろん一部履歴書では「志望動機」を書く欄がありますので、志望動機もしっかりと考え書き記してください。

しかし本当に知りたいのは学歴と職歴です。

履歴書を読み解くことにより、あなたが今現在、そして過去どんな職場におり、今どのような業務を担当しているのか・・・採用担当者はあなたの客観的事実とバックグラウンドが知りたいのです。

しかし履歴書の欄は限られていますので詳細に記す必要はありません。詳細については職務経歴書に書き記します。履歴書に書くのはあくまで概要の部分です。

履歴書はビジネス文書で記載する

履歴書の学歴と職歴の欄は必ずビジネス文書で記入してください。また、履歴書は事実を淡々とフォーマットに沿って記入してください。

具体的な点をいくつかあげます。

1:省略表記を使わない

例えば「株式会社●●物産」の場合「(株)」とは書かずに、必ず「株式会社」と記すようにしてください。省略表記を使うのはビジネスマナー違反です。

2:年号の表記は統一する

例えば、はじめは「平成」と和暦で書いているのに、途中から「20××年」というように西暦になっている履歴書をたまにみかけます。

年号のバラツキは避け和暦で書いたのなら最後まで和暦で、西暦で書いたのなら最後まで西暦で島してください。

3:修正液などで修正はしない

履歴書はボールペンで書きますから、間違えることもあります。間違った場合は潔く新しい履歴書にはじめから書いてください。

書き間違いを修正液などで修正するのはビジネス文書として正しくありません。

4:基本的に手書きで書く

基本的に履歴書は手書きで書いてください。パソコンで書いたものが悪いというわけではありませんが、基本的には履歴書は手書きとなります。

ただし現在は業界や企業にもよりますが、紙を使わずiPadなどのタブレット端末を使って面接をする企業も増えてきています。デジタルでの提出の指定がある場合は、PDFファイルなどを使用し、提出しましょう。

5:文字を変化させない

履歴書を書いている途中にインク切れになってしまったり、途中から文字が太くなっていたり、一部分だけが明らかに後でつけたしたかのような印象を受ける履歴書をたまにみかけます。

履歴書はビジネス文書ですから、これは印象が良くありません。

履歴書は一度書いたら最後まで書き切るか、途中でインクがなくなってしまったら、潔くはじめから書き直すようにしてください。

履歴書はビジネス文書ですから、相手に不快な思いをさせては行けません。

6:文字の分量に気をつける

文字の分量は多ければ良いというわけではありません。履歴書の文字の分量が多いとかえって印象を悪くする場合もあります。

特に「志望動機」などの欄で思いを伝えたいが為に、小さい文字でびっしりと書き込む方がいらっしゃいます。ですが、それはかえって逆効果なこともあります。

文字の分量は適度に書きましょう。もちろん隙間だらけの履歴書もビジネス文書としてはふさわしくありません。わかりやすく簡潔に記していきましょう。

7:読み返した時に自慢話になっていないか気をつける

アピーすることは大切ですが、アピールのし過ぎは採用担当者に、かえって悪い印象を与えます。履歴書で採用担当者が知りたいのはあなたの「学歴」と「職歴」です。

読み返した時に、明らかにふさわしくないビジネス文書になっていないか確認しましょう。

履歴書を書く時は下書きをするのがベター

これは必須ではありませんが、履歴書を書く時は必ず下書きをすることをお勧めします。真っ白な紙に記入して間違えるようなリスクを避けることが出来ます。

また下書きをすると、後から読み返す時に客観的に眺めることが出来ます。後から読み返した時に気になるところは、修正ができます。

また履歴書を書く時は一枚一枚思いを込めて書いてください。「別に変わらないじゃん」と思われる方もいるかもしれませんが、思いを込めて書くとやはり、文字に現れてくるものです。

最終選考まで残った段階で、Aさんの文書は綺麗だが、Bさんの文章は汚い、ゆえにAさんを採るということもあり得ます。

そんな、つまらないことで見送りにならないよう、しっかりと記入していきましょう。

履歴書の記入は簡潔な文章と体言止めを活用する

履歴書はできるだけ無駄な文言は払い落とし、簡潔な文章で表記してください。具体的には会社名、簡単な業務内容、社員数など客観的事実を述べてください。

また履歴書の志望動機の欄では体言止めなどを利用し、読みやすく、かつわかりやすい文章になるよう心掛けてください。

履歴書で採用担当者が重視する点

何度も言いますが、採用担当者が履歴書で見たいのは「学歴」と「職歴」です。

履歴書を書く時に、趣味の欄はどうするのか・・・などあまり重要視されていない部分に気をもむ方がいらっしゃいますが、趣味などの欄はそこまで重要視していません。

採用担当者が履歴書により知りたいのは、あなたの経験は仕事の役に立つのかどうかです。つまりあなたのバックグラウンド、「学歴]と「職歴」をみています。

もちろんそこでは一貫性も問われます。

金融の業界にいたのに、ITの業界に転職、そして今度は不動産関連・・・などのように異業種を渡り歩いている方は、何を軸に転職したのか一貫した思いを伝えることが大切です。

もちろん履歴書では客観的事実しか記すことが出来ないので理由について触れることはできません。履歴書は客観的事実しか記すことが出来ませんので、履歴書でひっかかり見送られるような場合は、残念ながら諦めるしかありません。

逆を言えば、書類選考を通過したのなら、脈があるのですから、しっかりと一貫性を持った回答に仕上げて思いを伝えることが大切です。

履歴書では、字が下手でも問題ないのか

結論からいうと、問題ありません。字が下手でも、しっかりと思いを込めて書けばそれなりにみえるものです。だからこそ、私はひとつひとつの履歴書には思いを込めて書いてください、と指導しています。

どんなに下手な字でも、思いを込めて書けばそれなりの字にはなります。

むしろ頑張って書いている感が伝わり面接官によい印象を与えることもあるでしょう。採用担当者は人間です。そして履歴書はビジネス文書です。相手が不快に思わない程度を意識して字を書いていきましょう。

履歴書を書く時は、代筆はさける

どんなに字が下手だからといって代筆は避けてください。必ず本人が記入してください。これはビジネスマナーです。

よっぽどのことがない限り、字の上手、下手が採用を左右することはありませんので安心して書き記してください。

履歴書の使い回しはしない

いくら効率が良いからといって履歴書を使い回すのは避けてください。志望動機など、汎用性があるものを用意したからといって使い回しをしては行けません。

それに相手も人間ですから使い回しをしているとバレます。

そう言った場合は、悪い印象を与えてしまいますので履歴書を使い回すのはやめましょう。時間の関係などで、どうしてもという時は、志望動機などの欄だけあけておき、専用のペンを用意し、面接が決まったら出来るだけ同じ筆圧で書くように意識してください。

履歴書は、JIS規格の履歴書を使う

様々なタイプの履歴書がありますが、選んだ書式によって選考が左右されることはありません。履歴書はあくまで基本データだからです。

しかしあえていうならば、JIS規格の履歴書を使うのが無難でしょう。市販されている履歴書はたくさんありますがJIS規格のものを使うのが良いです。

理由としては、最もベーシックなタイプな履歴書であり採用者側が見慣れているので判断しやすいというメリットがあります。

また学歴と職歴の欄が多く設けられており、伝えたいことがシンプルに伝わるフォーマットだからです。

学歴の欄が少なく、退職理由や志望動機の欄が比較的多くとられている、転職者用の履歴書もありますが、退職理由を記入する欄があると、退職理由が言い訳がましく感じられてしまうこともあります。

またあれこれと余計なことで悩むなら、履歴書はJIS規格のものと決定し、その時間を使い企業研究などに精を出すのが最も効率的な選択だと思います。

ほとんどの場合、履歴書のフォーマットで書類選考が変わることはありませんので、安心して選んでください。

ただし書き終わった時に、あまりにも空白が目立つものは避けましょう。文字の分量でも述べましたが適度な梅具合が一番印象が良いです。

迷った時はいつも、ビジネス文書として正しいかで判断する

ここで触れたこと以外にも、履歴書の書き方について悩むこともあるかと思います。悩んだ時はビジネス文書としてふさわしいかどうかを基準にいつも考えてください。

あなたが悩んでいる内容がビジネス文書として正しいのであれば採用しても結構です。しかし明らかにビジネス文書として適さないのであれば、使用しない方がベターです。

採用担当者が履歴書に目を通す時間は1分

正確に計ったわけではありませんが、通常の業務に追われている採用担当者が履歴書に目を通す時間は1分程度だと言われています。

つまり一分目を通しただけで内容が伝わる書類にしなければなりません。

そのため無駄な表現は出来るだけさけ、簡潔に分かりやすい文書となるよう心掛けることが必要です。

選考で通る履歴書にする為のチェックポイント

それでは最後に選考で通る履歴書にする為のチェックポイントをまとめていきます。

1:履歴書は「和暦」「西暦」で統一して書く

2:氏名のふりがな(フリガナ)に注意して履歴書を書く

3:省略表記(略称・略期)は避けて書く

4:学歴、職歴欄の最後には「以上」と書く

5:免許や資格は業務に関連するものを優先して書く

6:さわやかで清潔な印象を持つ写真を使う

7:志望動機や退職理由で前職の不満は書かない

8:文字の太さや色を統一する

9:適切な言葉を使う

10:1分で目を通せる内容にする

以上が履歴書を書く最後のチェック項目です。

書類選考を突破する履歴書の書き方のまとめ

履歴書はそこまで重視されていませんが、だからこそ、細かなケアが必要になります。誰も気にしていないところで差を付ける為にも基本を守り、しっかりと履歴書を書いていきましょう。

もちろんそこまで神経質になる必要はありませんので安心して書いてください。

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