転職活動の進め方

藤田です。

今回は転職活動の大まかな流れについて書き記していきたいと思います。

おそらく、私のTENSHO倶楽部をご覧頂いている方は流れを知りたいのではなく、転職活動で成功する為のノウハウを知りたいのだと思いますが、まずは全体の流れを知っておくことは非常に大事です。

なので、迷った時にはこのページを開いて頂いて、サクッと転職活動の流れを確認して頂ければと思います。

ただし、今回書き記したのは在職中の方のみになりますので、離職中の方はこの流れは組みませんので予めご承知置きの上読み進めてください。

1:転職活動の大まかな流れ

まずは簡単に転職活動のステップを書き記していきます。転職活動を進める流れは下記の5ステップからなります。

1:キャリアと転職理由について整理する

2:転職先の情報収集をする

3:転職に必要な応募書類を作成する

4:応募し面接を受ける

5:内定・退職・入社手続き

以上5ステップです。詳細については下記を読み進めてください。

1−2:転職活動にかかる期間

在職中の方の転職活動は、大なり小なり長期的な戦いになります。

あなたが現在の会社に不満を感じ、それを解消し、なおかつ条件のいい企業を探すわけですから、時間がかかるのは仕方のないことです。

また現在の日本では、一般的に転職を繰り返すほど、次の仕事を見つけるのが苦しくなる傾向にありますからじっくりと吟味をして転職を成功させてください。

(転職先がブラック企業だった・・・ということになってしまっては元も子もありませんから・・・)

また、企業はあなたが探しているポジションを常に募集をしているわけではありません。転職エージェントを介すれば、募集ポジションを広げることもできることがありますが、先行き不透明な現在の市場において、誰でも彼でも募集しているというわけではありません。

またよっぽど仕事に恵まれ、機会と経験を手にしてきた人以外、つまり多くの方は、年収を落としての転職となることがほとんどですので、そこもよく考えていきましょう。

2:転職活動の5ステップ

2−1:キャリアと転職理由について整理する

それではキャリアと転職理由について書き記していきましょう。

このキャリアと転職理由の部分はかなり時間がかかると思います。なぜならここが転職活動を成功させる為に必要な全ての肝だからです。

2−1−1:転職理由の整理

まず、あなたがなぜ転職をしたいのか、転職するに至った動機をまとめていきましょう。まずは企業ウケなど考えることなく、まっさらな気持ちで転職に至った本心を書き記していきましょう。

つまり転職に至るまでに至った、ホンネの部分です。

これは必ずしてください。誰にみせるものでもないですから、自由に思いの丈を綴って頂いて結構です。この段階を踏むのか、それとも踏まないのかで、後の転職活動が非常に楽になります。

転職活動をしていると、得てして目的を見失いがちです。目的と手段を混同することによって袋小路に入り込みます。

だからこれは必ずしてください。

そして、ある程度それが書き終わったら、企業に懸念材料として見送りにされないようにネガティブなものはポジティブに変更させていってください。

その方法については後の記事で扱う予定です。

2−1−2:キャリアの棚卸しをする

転職理由がある程度形になってきたら、あなた自身のキャリアの棚卸しをしてください。まっさきに職務経歴書をつくられる方がいますが、キャリアの棚卸しをしていないと必ず煮詰まってしまいます。

また、この段階ではまだ完璧なものをつくる必要はありませんので、あなたがどんな仕事に取り組み、どんな成果を上げてきたのか・・・あなたの分かりやすい形でまとめて頂いて結構です。

箇条書きでも文章でも構いません。

まずはあなたがこれまで取り組んできた仕事とその内容をできるだけ細かく書き出してください。

方法は問いません。紙に書く方がまとめられるのだとしたら、紙に書くのをお勧めしますし、パソコンで書いた方がまとまりやすいようでしたらパソコンで構いません。

また椅子に座ると中々でてこないという人は、スマホを片手に移動しながらまとめていってもらっても構いません(脳は得てして移動中のような景色が変わる風景であったほうが活発に働き、アウトプットしやすくなる傾向にあります)。

2−2:転職先の情報収集をする

続いて転職先の情報収集をします。これには業界や職業なども含んだ転職活動です。

2−2−1:求人情報をみる

まずは登録しなくても良いので、求人情報を見てみましょう。今どんな求人が出ているのか、各業界、各職種、細かくわけてまずは募集をしている仕事を見てみましょう。

この時に、気になる会社や業界はしっかりとメモを取っておくことをお勧めします。

なぜなら求人情報の情報収集は具体的な転職活動の第一段階であり、ここでどれだけ質の高い情報収集をするかによって、次の「ターゲット選定」の中身が変わってくるからです。

2−2−2:ターゲット選定する

続いて、いよいよ転職先のターゲット選定に入ります。

「2−1:求人情報を見る」でおそらく、どのような職種、業界に転職したいのかおぼろげながらに見えてきたと思います。

もちろんこの段階で、「絶対にこの業界や会社に行くんだ!」という確固たるものがあるひとは、その業界や会社をターゲッティングして、入社できるように研究してもらって結構です。

ですが、ほとんどの場合はそこまで確固たるものがない人がほとんどだと思います。

だから、この段階ではあまり難しく考えず、こんな転職先が良いなという

2−2−3:自己分析する

ここまできたら、一度立ち止まって、もう一度自己分析に取り組んでください。

また合わせて「2−2:ターゲット選定」であげた企業と、「1:キャリアと転職理由について整理する」で書き出した、自分のスキルを照らし合わせる作業も行ってください。

つまり自分が求めている仕事や企業と、今現在の自分のスキルを照らし合わせることによって、ズレを確認し、なおかつそのズレを調整していきます。

ひと言で言えば、企業が求めているものと、自分のスキルとのギャップを埋めるのです。中途採用では何よりも経験が重視されます。

経験は転職におけるアドバンテージです。経験がないのなら、年収が安く済み、さらに今後伸びていく可能性のある若手を採用します。

ここでカチカチに固める必要はありませんが、ゆるやかに方向性を定めてください。

2−3:転職に必要な応募書類を作成する

さあ、ここまできてはじめて転職に必要な応募書類を作成します。何度も言いますが転職活動は企業とのフィッティング活動です。

つまり、企業が求めているものを募集要項から汲み取り発掘し、あなたがその企業で役立てる人材だということをアピールする場です。

2−3−1:履歴書と職務経歴書を作成する

書類選考で通る履歴書と職務経歴書の書き方は後の記事で書いていきますが、要はフィッティング作業だと思ってもらって構いません。

書類選考における履歴書と職務経歴書はあなたがどんな人物であるのかを企業側が確認する、カタログのようなものです。

過去にどのような事業に携わり、どんな経験を有しているのか、また1度でも転職されている方に至っては、軸は一体何であるのか?等を採用担当者が推し量ります。

企業側の独断と偏見で、ある一定の基準に満たしたものは書類選考を通過しますが、それ以外はここの段階で落とされます。

つまり書類選考の段階で落とされるということは、多くの場合は企業側とのフィッティングが出来ていないということです。ですが、表には出せない企業側の理由、例えば「求人表には載せていないが実際は30歳までの年齢を想定している」などもあります。

ですからどんなに素晴らしい職務経歴書を用意しようが、通らないところは通りませんので気を落とさずに進めていきましょう。

履歴書の書き方についてはこちらを参考にしてください。

>>>書類選考を通る為の履歴書と職務経歴書の書き方11ポイント

>>>【書類選考】採用担当者にウケる履歴書の書き方

>>>採用担当者の心を鷲掴みにし書類選考を突破する履歴書の書き方

職務経歴書の書き方はこちらを参考にしてください。

>>>書類選考を突破する為の職務経歴書の書き方8つのポイント

>>>通る職務経歴書の書き方3ステップと、職務経歴書のまとめ方

>>>採用される職務経歴書を書く上での11の注意点と6つのルール

2−3−2:志望動機を用意する

職務経歴書が出来たら、続いて志望動機の作成に取りかかります。もちろん応募の書類選考の段階では、志望動機は求めない企業もありますが、私個人としては必ず作成しておくことをお勧めしています。

志望動機は転職における肝です。志望動機は、どうしてその会社に入りたいのか、なぜその職種を希望するのか、そもそもの出発点だからです。

もちろん多くのひとは現職に不満を持ちそれを解消する為に転職を志すのだと思いますが、そうではなく、自分の未来と掛け合わせた上での志望動機を用意してください。

なぜその業界の、その会社でなければならないのか。一体その会社で何をしたいのか?その企業に入りたい思い・・・それらをつくってください。

もちろん1社1社理由は異なるはずです。使い回しのきく汎用性のあるものを用意する方もいますが、比較された時に理由が弱いため見送られる可能性があります。

ですから必ず1社1社と向き合い志望理由をつくってください。

企業のホームページを閲覧したり、Google検索で調べたり、方法はたくさんあります。それについてもまたの機会にお話していこうと思います。

4:応募し面接を受ける

さあ、ここまで来たら応募しましょう。

具体的な方法は、直接応募か、求人サイトからの応募のいずれかになります。

直接応募の場合は、企業のホームページなどから問い合わせなどをし、入社したい企業のポジションの募集をしているか確認し応募します。

求人サイトからの応募の場合は、求人サイトに登録し、求人サイトに掲載されている企業に応募します。

また求人サイトの転職エージェントを利用する方法もあります。これらも詳細については後の記事でお話していきますが、代表的な求人サイトをまとめておきましたので下記から登録を済ませておくことをお勧めします。

1:マイナビエージェント

2:パソナキャリア

3:IT業界転職支援のワークポート

4:

2−4−2:面接を受ける

企業に応募すると、多くの場合企業から返信があります。

企業側の採用基準に満たされている人物に関しては、面接という運びになります。しかし基準に満たされていないと「見送り」という形に終わります。

中途採用の面接は1次面接で終了するものや、2次面接までのもの、3次面接までのものと様々です。

一般的に、1次面接では人事が担当しスクリーニングを行い、2次面接では現場担当者(マネージャー)が担当し現場の基準を満たすと、3次面接に呼ばれ役員面接でその甲斐社にふさわしい人物であるかを判断します。

上手にフィッティングが出来ていれば1次面接はクリアーできます。しかし次の2次面接では現場の実務レベルが求められます。

そして最後の3次面接では、役員からその企業に合うか合わないかが独断と偏見で判断されます。

通る確立をきかれることもあるのですが、これは一概には言えません。どの段階であっても半々だと思ってください。

つまり1次面接をクリアできたから樋って、2次3次が必ずしも通るわけではないです。

これらの面接対策についても後にお話していきますので楽しみにしていてください。

面接については過去記事の「中途採用の面接の場で採用される為に絶対に気をつけるたった1つの事」や「転職の面接を担当する面接官は「面接のプロ」だという誤解」また「現役転職エージェントが明かす転職の面接で不採用になる理由57選」なども参考にされると良いでしょう。

転職の面接で質問されることは、ほとんどの場合はオーソドックスなものです。つまり、自己紹介と志望動機から始まり転職理由、実務能力の確認、その会社で何がしたいのかなどです。

もちろん「これまでのあなたの人生を一分以内で語ってください」などイレギュラーなものも存在しますが、ほとんどの場合はオーソドックスなものなので臆することなくのぞみましょう。

2−5:内定・退職・入社手続き

さて面接を受け見事に内定を頂いたらいよいよ転職です。

2−5−1:内定から転職の流れ

内定を貰ってから入社の意思を示すまでに必要な期間は多くの企業で1週間です。つまり並んで選考しているものについては、その期間内で返事を出さなければなりません。

ですから、優先順位を常につけておくことが大事です。

最終面接では企業側の入社希望日もきいておくと良いでしょう。後は転職先での年収など、細かな擦り合わせもこの段階で入ります。

2−5−2:退職し、入社する

円満退社をするのは理想ですが、そうはいかないのが難しいところです。退職を切り出したら必ず引き止めが入るかと思いますが、あなた自身の思いが硬いのなら揺るがないはず。

しっかりと意思を伝え、各種保険の手続きや備品の返却などを行なっていきましょう。

3:転職活動の進め方のまとめ

今回の記事は、転職活動の進め方についてお話しました。

全体の流れを知っておくことで、スムーズに転職ができます。一個一個の具体的なノウハウや内容については、次回以降の記事でお話していきますが、繰り返しになりますが、転職の流れは下記の通りです。

1:キャリアと転職理由について整理する

2:転職先の情報収集をする

3:転職に必要な応募書類を作成する

4:応募し面接を受ける

5:内定・退職・入社手続き

それでは次回以降の記事を楽しみにしていてください。

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